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心晴は友人たちにそそのかされ、一人で夜の廃校を訪れていた。
最初に入ったのは音楽室だった。
部屋の中央にポツンとグランドピアノが残されている。意思とは関係なく、闇夜に浮かび上がるピアノにフラフラと吸い寄せられていく心晴を、壁に掛けられた肖像画の偉人たちが目で追う。ポロンとひとりでに鳴り始めたピアノに導かれるように、心晴は一枚、また一枚と服を脱ぎ捨て黒い椅子の上で大きく脚を広げた。自分で舐めて濡らした指を秘部に宛て、ゆっくりと沈めていく。虚ろな瞳で指を抜き差しするうちに、ピアノの音がだんだん大きくなりそれに合わせて自分で自分を慰めている心晴の声も大きくなっていく。ピアノの伴奏がクライマックスに差し掛かったのと同時に心晴は絶頂し、鍵盤の上に倒れこんだことによって暗闇の中の独奏会は終わりを告げた。
ふらつきながらたどり着いたのは職員室だった。
いくつもの何も置かれていない机が整然と並んでいる。白く靄がかっていることには気付いたが、心晴は構わず中を歩き回った。ふいに、心晴の視界が歪む。思わず近くの机に両手をつくと、突然その手を何者かに押さえつけられた。驚いて後ろを見るがそこには当然誰もいない。それなのに、まるで複数人に囲まれているかのようにあらゆる方向から体をまさぐられ抵抗すらできない。背後にいる何かに動きを封じられたままたくさんの手と指に翻弄された心晴は、その場で声が枯れるまで何度もイカされてしまった。
気が付くと、心晴は生物実験室に倒れていた。
実験器具が残る大きなテーブルと、壁際には水の入っていない水槽がいくつか。ふらふらと立ち上がる心晴の耳に、ピチャリと何かが這うような音が聞こえた。周囲を見渡してみても何か生き物がいる気配もない。息を吐き、出口に向かおうと振り返った心晴は、そこに立ちふさがるものを見て息を呑んだ。中央にあるのはラフレシアを思わせる大きな花。その周りにはウネウネと大量の触手が蠢いている。逃げる間もなく、黄色い花粉を吹き付けられた心晴の体は一瞬にして痺れて動かなくなってしまった。そこに無数の触手が我先にと絡みついてくる。
「いや…やだ、やだ…やめて、いやあぁぁぁ!!」あっという間に全身を触手に飲み込まれ心晴は泣き叫ぶが、触手は動きを止めない。穴という穴に潜り込み一斉に心晴を犯し始めた。不思議なことに感じた恐怖は一瞬で、頭の中はすぐに快感の虜になっていく。触手に突かれるたびにこの上ない多幸感に包まれるのだ。まるで体の中から快楽で溶かされてしまうような…。
「あれ…にゃん、で?きもちぃぃ、いい、の、にゃん、でぇ…まぁ…い、っか…」
心晴はうっそりと微笑んだ。
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部屋の中央にポツンとグランドピアノが残されている。意思とは関係なく、闇夜に浮かび上がるピアノにフラフラと吸い寄せられていく心晴を、壁に掛けられた肖像画の偉人たちが目で追う。ポロンとひとりでに鳴り始めたピアノに導かれるように、心晴は一枚、また一枚と服を脱ぎ捨て黒い椅子の上で大きく脚を広げた。自分で舐めて濡らした指を秘部に宛て、ゆっくりと沈めていく。虚ろな瞳で指を抜き差しするうちに、ピアノの音がだんだん大きくなりそれに合わせて自分で自分を慰めている心晴の声も大きくなっていく。ピアノの伴奏がクライマックスに差し掛かったのと同時に心晴は絶頂し、鍵盤の上に倒れこんだことによって暗闇の中の独奏会は終わりを告げた。
ふらつきながらたどり着いたのは職員室だった。
いくつもの何も置かれていない机が整然と並んでいる。白く靄がかっていることには気付いたが、心晴は構わず中を歩き回った。ふいに、心晴の視界が歪む。思わず近くの机に両手をつくと、突然その手を何者かに押さえつけられた。驚いて後ろを見るがそこには当然誰もいない。それなのに、まるで複数人に囲まれているかのようにあらゆる方向から体をまさぐられ抵抗すらできない。背後にいる何かに動きを封じられたままたくさんの手と指に翻弄された心晴は、その場で声が枯れるまで何度もイカされてしまった。
気が付くと、心晴は生物実験室に倒れていた。
実験器具が残る大きなテーブルと、壁際には水の入っていない水槽がいくつか。ふらふらと立ち上がる心晴の耳に、ピチャリと何かが這うような音が聞こえた。周囲を見渡してみても何か生き物がいる気配もない。息を吐き、出口に向かおうと振り返った心晴は、そこに立ちふさがるものを見て息を呑んだ。中央にあるのはラフレシアを思わせる大きな花。その周りにはウネウネと大量の触手が蠢いている。逃げる間もなく、黄色い花粉を吹き付けられた心晴の体は一瞬にして痺れて動かなくなってしまった。そこに無数の触手が我先にと絡みついてくる。
「いや…やだ、やだ…やめて、いやあぁぁぁ!!」あっという間に全身を触手に飲み込まれ心晴は泣き叫ぶが、触手は動きを止めない。穴という穴に潜り込み一斉に心晴を犯し始めた。不思議なことに感じた恐怖は一瞬で、頭の中はすぐに快感の虜になっていく。触手に突かれるたびにこの上ない多幸感に包まれるのだ。まるで体の中から快楽で溶かされてしまうような…。
「あれ…にゃん、で?きもちぃぃ、いい、の、にゃん、でぇ…まぁ…い、っか…」
心晴はうっそりと微笑んだ。