オズズ

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シュエンの目の前に影が立っている。『それ』は嫌悪を露わにした眼でこちらをじっと見ながら口を開いた。「役立たず」
君は誰。震える声で尋ねると、「そんなのもう関係ないでしょ」そう呟き消えた。
ワースの目の前に影が立っている。『それ』は悔しそうな眼でこちらをじっと見ながら口を開いた。「馬鹿らしい。なにがしたかったの?」
君は誰。震える声で尋ねると、「知らないままでいいよ」そう呟き消えた。
ワースは夢を見る。そこは耳鳴りだけが聞こえる静かな場所。隣には小さな自分がいて、叫び声をあげている。ワースは起きたらきっと嗚咽をもらすのだろう。そんな、ゆめをみるひと。
どうやらワースが幸せになる為には、他愛ない話をして笑いあうだけでよかったようです。

…疑いすぎてしまったんだね、すべての事を。
【ワースの場合】
愛してると伝えたら相手はびくりと肩を震わせた。この言葉はそんなに怖いかと笑いかけると、揺れた声が一言、怖い、と言う。その顔を見ながらそんなひともまあいるよな、と頭の片隅で思っていた。
ワースは、「君に出逢ったこと、それが全ての始まりだった」と呟いた。
ワースはその日、走っている。
素直に会いたいと言えない大切な人がいるから。
重苦しい街は炎に包まれている。けれど、何も問題にはならない。
最後なら奇跡くらい起こしてやる。
――さあ、行こうか。
シュエンはその日、探している。
最後の景色にしたい大切な人がいるから。
寂しげな街は土埃に霞んでいる。けれど、まだあきらめたくはない。
願いを叶えるのは、神様じゃない。
――さあ、行こうか。
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