もう会えない人との事 - User diagnosis results

どこともしれない場所にしゃがみこむブルーブルックの側を風が通り抜けていく。それは夢でしか会った事ないあの人が最後に呟いた言葉に聞こえて、両の手で顔を覆った。
(思い出せない事だらけだ)

色とりどりの華が咲き乱れる草原に立ち尽くすホワイトファーの側を風が通り抜けていく。それはこの心臓を今でも掴んで離さぬあの人の優しい歌声に思えて、両の手で顔を覆った。
(思い出せない事だらけだ)

濃紺の空に輝く三日月を見上げ立ち尽くすmskdの側を風が通り抜けていく。それはもう手にできない世界で生きるあの人が最後に願った言葉に聞こえて、両の手で顔を覆った。
(さようならって、言えないままだ)

からりと晴れわたった空の下、座り込んだ甘雨の側を風が通り抜けていく。それは記憶の片隅から消えぬあの人が最後に呟いた言葉に聞こえて、頬に涙が一筋伝った。
(今どこにいるんだろう)

どこまでも青が続く海辺に立ち尽くすイヴァン・ブラギンスキの側を風が通り抜けていく。それはこの心臓を今でも掴んで離さぬあの人が名を呼ぶ声に思えて、強く眼を閉じた。
(ひとりは、いやだなあ)

草木もない荒れ果てた地に立ち尽くす🩸の側を風が通り抜けていく。それはいつか共に過ごしたように思う誰かが名を呼ぶ声に思えて、両の手で顔を覆った。
(あいたいよ)

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